Bridge Audio Laboratory

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高電圧電源ドライブ方式

  BC-1は、“高電圧電源ドライブ方式”を採用した、ディスクリート構成の半導体式コントロールアンプです。従来の“オペアンプが主体”のアンプと比較すると、電源電圧を8倍近い高電圧(±115V)でトランジスター群を動作させており、これにより非常にリニアリティーのある再生音を実現しました。
ポスト・アッテネーション方式による飛躍
的なローレベル・リニアリティーの改善

 従来のコントロールアンプでは、入力信号を一旦アッテネーターで減衰させ、その後で増幅する“プリ・アッテネーション方式”を採用しています。しかし一度減衰させた信号は、弱音部が抵抗熱雑音や熱起電力の揺らぎノイズなどに埋もれてしまい、その後でどんなに優れたアンプで増幅しても、元の信号クォリティは二度と復元できません。 複写機を例にとると、いったん縮小コピーしたものは、あとで拡大コピーして元のサイズに戻しても、ディテール情報が失われ輪郭がざらついた不鮮明な画質になってしまい、オリジナルに近い画質は二度と復元できません。アンプの場合もこれと同様に、いったん減衰させてノイズに埋もれさせてしまった信号情報は、もう二度と復元できないのです。 一方、最初に拡大コピーしてから後で必要なサイズに縮小コピーした場合は、劣化が非常に少ない、オリジナルの画質に肉薄する画質が得られます。アンプの場合も同様です。最初にプリアンプとして要求される増幅度で信号を一気に増幅し、ハイレベル状態でアンプ内を引き回します。そして最後の段階で必要なレベルまで信号を減衰させるという“ポスト・ アッテネーション方式”を採用すれば、高ダイナミックレンジの次世代ハイエンド・オーディオ信号も、殆ど劣化させずに高純度のまま出力する事が可能になります。 これまでの半導体アンプは電源電圧が低いため、入力された信号をいきなりアンプ回路に入れて増幅すると強音部の信号がクリップしてしまいます。ところが“高電圧電源ドライブ方式”を採用したBC-1では、入力信号をそのままストレートにアンプ回路に入れて増幅することが可能で、強音部でも歪みを気にする心配がありません。この“ポスト・アッテネーション方式”の採用により、飛躍的なローレベル・リニアリティーの改善に成功いたしました。
完全バランス増幅方式
 BC-1では、片チャンネルあたり6つのディスクリートアンプを投入して完全バランス回路を構築し、高いS/Nと、高入力/低出力インピーダンスを実現しています。 1stステージ用アンプは、FETソースフォロワーとダイアモンド回路を組み合わせたバッファーアンプ。2ndステージは、襷がけ帰還による電流帰還アンプ。アッテネーター後の3rdステージには、1stステージと同じ構成のバッファーアンプを使用しています。 なお、バランス増幅ではホットとコールド間のレベル偏差が即歪みに繋がります。このためBC-1では、1台ずつ手作業で厳正にペアマッチ選別した帰還抵抗を投入して、ホット側とコールド側のアウトプット・レベルを正確に合わせ込み、コモンモードノイズをほぼ完璧に相殺させると共に、歪み率を最小限に追い込んでいます。
8回路58接点スイッチによるアッテネーター

 
ボリュームコントールには、8回路58接点の高信頼スイッチを用いた抵抗切り替え式アッテネーターを用いて、従来のボリュームタイプとは別次元の再生音を実現しました。 余分な抵抗を介在させないために、このバランス型アッテネーターには8回路の高精度ロータリー・スイッチを採用して、常に2本の抵抗による電圧分割で信号を減衰させています。また高精度抵抗を投入しどのポジションにおいてもレベル偏差を0.2dB以内に押え込み各アウトプットレベルによるレベル偏差歪率も極小に押え込むことが可能になりました。しかもこの抵抗には、当社のカスタムメイド品を全面投入しています。 更に、接点振動による音質劣化を防止するため、各スィッチの段間には振動減衰効果とシールド効果の優れた銅板を使用し、そこに制振材料を巧妙に配置。共振現象を防ぐと共に、アッテネーター取り付け部にも衝撃吸収ダンパー(ゲルブッシュ)を用いて、外来振動にも強い構造を採っています。一般的なアッテネーターを実装した場合、残留抵抗値の影響によりMinポジションで最大減推量は-100〜-110dBが限界です。BC-1では-120dB以上の性能を有していますから1ステップ目で-114dBの表示を可能としています。
リレー切替えによるL/Rバランス調整回路を採用

 L/Rチャンネルの微妙なレベル補正を行うバランス回路にはリレーを使用した抵抗切替え型のバラン調整回路を採用しました。
 アッテネーターに高品質の抵抗切替え型のスイッチタイプを使用しても、このL/Rバランス回路に一般の連続可変ボリュームを採用しますと折角の音質グレードも犠牲になってしまいます。BC−1では大掛かりではありますがここに大型アッテネーターと同じ回路方式でリレーを使用したバランス調整機構を採用しました。センター位置は減衰量ゼロでL/Rチャンネルそれぞれワンポジション目から−0.5dB、−1.0dB、−1.5dB、−3.0dB、−∞dBを選択することが可能です。尚、このどのポジションでも通過する抵抗は1回路辺り2本のみですから信号劣化は最小限に抑える事が出来ます。
複基板3次元給電方式による給電インピーダンスの低減

 一般的なアンプでは、電源部に定電圧回路を配して、アンプに給電するラインを安定化しています。しかしアンプが必要とする給電ポイントは複数あるため、そのすべてをセンシングし、コントロールすることは不可能です。定電圧電源は、センシングポイントのインピーダンスを見かけ上低くすることは可能ですが、数ミリ離れたパターン部分まではフォローできません。逆に、配線パターンのインダクタンス分により数ミリ離れた場所では制御の逆波形が発生し、音質に悪影響を及ぼすことさえあります。 そこでBC-1では、見かけ上のインピーダンス低下を目指すのではなく、新発想の3次元構造を導入し、実電流消費ポイント近傍にカスタムメイドの瞬発力に優れたコンデンサーを配置することにより、実インピーダンスの低減を図っています。 すなわち、バイパス電解コンデンサー群を搭載した給電専用サブ基板をアンプ基板に対向して近接配置し、アンプ各部に3次元配線で最短距離給電を行う、新開発の“複基板3次元給電方式”を採用し ました。しかも給電パターンや電解コンデンサーがアンプ部分に影響を与えないように、給電基板側にシールド層も設けました。 これにより、同一平面状で部品実装したときよりもアンプ部をコンパクトにでき、給電ループを極限まで小さくして必要ポイントの超低インピーダンス化が可能となったため、広帯域にわたって安定で、かつ応答性の非常に優れたアンプが実現できました。
メカニカルアース構造筐体>

 筐体部分の四隅には、押し出し材による高剛構造物を配置してセット強度の向上を図ると共に、異種金属(アルミ/鉄)による共振周波数の分散を実施しています。この構造により、非常に制振性の優れた筐体にすることが可能となりました。 またフット部分は直接四隅の構造体に連結されているため、設置面からの不要振動はセット内に蓄積されることがありません。将来的には同寸法のセットを供給しますので、その時には、何台積み重ねてもしっかり固定できる“メカニカルアース構造”が実現できます。更に、制振特性の優れたデュポン社コーリアン®(人工大理石)をセット4隅に防振ウェイトとして配置し、側版、天板、底板などの共振を巧妙に抑制。これにより、各パーツの分割共振を極小に押え込むことができました。
( コーリアン®は米国デュポン社の登録商標です)
電源ラインノイズ、整流ノイズの低減

 マイコンを内蔵した電気製品やパソコンの普及に伴い、最近はAC電源波形の乱れに伴う電源ラインノイズが問題になっています。そこでBC-1では、AC電源給電ポイントの近傍に漏洩磁束の少ないクローズド・ループ型ラインフィルターを配置して、1次配線から振りまかれる有害なノイズを極少に抑えると共に、波形の整形を施しています。 電源トランスには、大型トロイダル・トランス(100VA相当の低磁束密度タイプ)を採用し、トランスの上下、外周を完全に珪素鋼板でシールドする事により漏洩フラックス最小限まで押さえ込んでいます。 整流ダイオードにはノイズの少ない超高速タイプを使用し、しかも音質面から厳選したパスコン、インダクターを施すことにより、整流ノイズをセット内に振りまかないよう押さえ込んでいます。 整流後の1stコンデンサーは、アンプの音質に大きく影響します。そこで、ここには新開発のカスタム品(高耐圧ACエッチング、有機酸化化成処理アルミ電極使用)を投入しました。また、コンデンサーに流れる充電電流による漏洩フラックスを防止するため、AC給電端子からこの1stコンデンサーまでの区間は3ブロックに分割して密閉箱に収め、輻射ノイズを徹底遮蔽しています。更に、この箱全体を特殊ダンパー(ゲル状シリコンゴム)で浮かせることにより、50Hzで約−20dBの振動減衰特性を実現し、トランスなどの振動を筐体内に伝えない配慮もしてあります。
リレーによる信号切替え回路の採用

  信号の切替えには、音質面からカスタム品の鏡面仕上げ金接点リレーを使用し、操作フィーリングの向上と、最適内部コンストラクションを可能としました。またL/Rバランス調整回路にも、ボリュームではなく、リレーによる11段階の抵抗切り替え式バランス調整回路を採用しています。これにより、バランス回路による信号劣化は無視できるレベルを達成しました。
スタンバイ回路の搭載

 
聴きたいときに直ちに最良の音質を提供できるよう、スタンバイ回路も搭載しました。アンプの中には必ず電解コンデンサーが必要です。電解コンデンサーは電圧が掛かって電解液が分極し、本来の音質が出るまでにある程度時間が掛かってしまいます。これを解消するため、BC-1ではプリヒーティングに相当するスタンバイ回路を搭載しました。後面パネルのメインスィッチを入れると、アンプにはいつも所定の電圧が掛かるようになっています。 なお、待機状態での電力消費を抑えるため、前面スイッチがオフの間はアンプ終段のトランジスターをカットオフにして、最小限の電流消費で待機するよう配慮してあります。そして前面スィッチを入れた瞬間から、最良の音質を発揮することが可能になります
リモート制御回路を搭載

 リヤパネルにはリモート制御端子を装備していますので、当社のパワーアンプ等とスタンバイ・スィッチの連動をさせることができ、プリアンプ側で電源の一括制御が可能です。 なお、リモート制御回路と信号ラインは配線系統が完全に分離されていますので、結線によるアース・ループの発生はなく、音質への悪影響はまったくありません。
パワコン・コネクターの採用

 AC電源の入力端子には、信頼性と安全性に優れたスイス・ノイトリック社製のパワコンを採用しました。従来のACインレット端子は、汎用性という意味合いでは使い勝手が良く、便利ではありますが、コネクター接点の接触抵抗が大きくてロス電圧が発生し易く、またACケーブルに外力が加わった際に、コネクターが抜けやすいという危険性もあります。
 そこでBC-1では、従来の1/3という低接触抵抗値と、20Aという大きな許容電流値を有し、ロック機構を備えてACケーブルを引っ張っただけでは抜けない構造の、パワコン・コネクターを採用しました。アンプのパワーの源はあくまでACラインですから、AC入力端子への配慮も極めて重要と考えています。
リジッド置きにも対応できるピン足を付属

  BC-1の足は、出荷時は設置台などのキズ防止のため、クッション材を介したテフロンコートの足になっています。しかし付属のピンを使用すればリジッド置きも可能となりますので、より芯のある再生音をお望みのお客様には、ピンを用いたリジッド置きをお薦めします。
カスタムパーツの搭載
 究極の再生音を得るためには、音質を十二分に吟味したパーツが必要となります。BC-1では信号系に使用する抵抗、入出力及び位相補正に使用する銅箔コンデンサー、リレー、アンプ電源系で使用する電解コンデンサーなどを、すべてカスタム品で構成しています。これらの投入により、既製パーツでは得られない高次元の音質を実現しました。
BC−1を開発するにあたり新たに試作検討されたブロックコンデンサーの一部(この開発は基本設計をエルナー梶A量産設計を日本ケミコン鰍フ両社の技術協力により完成する事が出来ました)。 高耐圧交流エッチング箔を採用し、内部の低インピーダンス化としなやかな音質を両立したカスタム電解コンデンサー。  接点に鏡面金メッキを施し接点を面接触化した信号用リレー。  カーボンフィルムを採用したカスタム抵抗器。  銅管内でブチルゴム静振された銅箔電極によるスチロールコンデンサー。

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